しあわせばた

市子のしあわせばたのレビュー・感想・評価

市子(2023年製作の映画)
5.0
長谷川くんが手のひらに乗せた蝉みたいに小さくて懸命に生きようとしている儚い存在の市子にどうしても惹かれてしまうしできないとわかっていても守ってあげたいと思ってしまう。
市子自身穏やかに暮らしいたい、味噌汁の匂いは幸せな匂いだと思うって言葉に共感はできたけど手伝ってくれた北くんを突き放す態度や万引きをしてプレゼントをしようとするところを見ると悪魔にも見えるし共感できないところもあってそれは環境のせいで片付けていいのかな。
どこかの感情が市子にはもう欠けてしまっていると思うし穏やかに生きたい暮らしたいという優しい市子も人を殺しても涙を流さなかった市子も同一人物ってことが自分にとってすごく救われた。
良い人悪い人で人間は片付けられるものじゃないよねってすごくおもう。
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