川辺市子…という個人名が恐ろしく感じるほどの市子の不安定、不誠実、子供のまま
甘え泣きじゃくる姿。もちろんそれは破綻した家庭がそのような彼女を作ったのも理解の上。
身近にいたらその向き合う勇気がない彼女に対する恐怖が、ラスト10分で一気に崩れた。
人の本当の姿、「自分の立場が悪くなったときの姿」を差すのだろうが
私は、「幸せな時を過ごしている人の姿」を「本当の姿」と思いたい。
無戸籍問題を題材にした映画ですが
この日本での幸せのありかたを考えさせてくれる新しい感情を湧き上がらせていただきありがとうございました。