うのともえ

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディのうのともえのレビュー・感想・評価

4.0
濃厚で芳醇
こんなにも厚みのある多面的なキャラクター!
紀元前の古代ローマ史が専門の教師と反抗的な落伍生徒のクリスマス休暇に帰る場所のないはぐれもの同士の物語が中心。
なぜ舞台が1970年なのかという疑問が冒頭から浮かぶ。おそらくパーソナルコンピュータのまだ無かった頃、情報に溺れさせられる現代以前の、古代ローマの頃から通ずる普遍的な話を描きたかったのかなと思う。
最後の握手が熱い。🤝