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青春ジャック止められるか、俺たちを2のhirobeyのレビュー・感想・評価

4.0
舞台挨拶付き上映回で鑑賞。井上淳一監督、井浦新、芋生悠、杉田雷麟が登壇。

前作「止められるか俺たちを」は独特の味のある作品だったが、その後、若松孝二監督が名古屋に作ったミニシアターに関わる人たちの実話に基づく物語。そして、全国のミニシアターへの応援歌でもある。

若松監督役は、前作同様、かなり寄せに行っている井浦新が熱演。
ミニシアター"シネマスコーレ"の木全支配人を東出昌大が、みごとな猫背で好演。
当時、大学生だった井上淳一監督を杉田雷麟が"らしく"演じた。目の前の監督を演じる役者って、さぞやり難いだろう(笑)
唯一のフィクション金本法子を、「夜明けのすべて」で松村北斗の彼女役が記憶に新しい芋生悠が演じた。実際に話しをした彼女は、とても明るく聡明な印象で、今後の活躍を注視したい。

井上監督が脚本を書いた「福田村事件」の撮影中に本作のオファーをしたとのことで、キャストが重複していたのは納得。井上監督自身の物語であり、笑いもあり、映画愛もあり、感慨深い作品だった。井上監督と同世代のためか、エピソードがとても分かりやすかった。

郵便配達員なのに何故かお巡りさん👮‍♀️っぽくなってしまう赤塚不二夫に爆笑。

若松監督ほか、鬼籍に入られた重鎮の皆様もきっと喜んでいるのではないだろうか。

ミニシアターにしか掛からない作品をこっそり楽しむのも、なんだか映画通になったようで、少々ハマっている今日この頃である。

そして、いつかはシネマスコーレ。
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