ダイナソー

青春ジャック止められるか、俺たちを2のダイナソーのレビュー・感想・評価

3.5
あとで大事に感想を書きたいと思ってたんだけどなかなかまとまらない。仙台のミニシアター、チネ・ラヴィータが2024年3月31日で閉館した。私の大切な居場所のひとつだった。私が富豪ならそのまま買い取れるのにどうにかならないかと普段買わない宝くじを買ったりしたけどどうにもならなかった。そんな最後のチネ・ラヴィータで観た作品がこちらでした。

井浦新さん、杉田雷麟さん、井上淳一監督の舞台挨拶付き上映を観ました。井浦新さん、好きなんです。生き方が。映画が本当に好きなんだなと思うこの方。映画を盛り上げるために何でもしている。どこにだって行く。すごいと思う。尊敬。


お恥ずかしながら若松孝二さんのこと、全然知らなかった。同じ宮城県出身の方なのに。

井浦さんがおっしゃってた、若松さんにかなりアメとムチを与えられながら、厳しくも優しく育ててくれたとのこと。今の時代だとパワハラなんて言われちゃうよね、と言いつつ愛を持って接してくれたと。
井上さんもそうそう!と。すごく怒られたんだよー!でもその後絶対に優しくしてくれる、絶対に仕事場でしか怒らない。終わってご飯食べているときなんかはあの時の演技がさあ、なんて怒らない、と。

砂丘のシーンは周りのスタッフからカットした方が良いと言われたが監督が押し切って通したとのこと。ティーチインで女性がそこのシーンが一番好きですと話していて、監督が喜んでいた。
実はこの女性が砂丘のシーンに心を動かされる瞬間を私は見ていた。偶然。(私は最後列で観ていたので、ある程度周りの観客の顔が目に入る。)グッときている彼女を見て、ああ、良いなと思った。映画館ならではの体験ができて嬉しかった。


最後にはチネ・ラヴィータの閉館のことにも触れてくれ、みんなでチネ・ラヴィータありがとうー!って叫びましょうと。井浦さんが。見ず知らずの人たちとみんなで叫んだ。泣いた。
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