Tora

東京ランドマークのToraのネタバレレビュー・内容・結末

東京ランドマーク(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

自分からみえた勝手な感想を。
一番印象に残ったのは、藤原季節さんが演じるミノルがタケの言葉に対して「(邪魔な木は)好きでそこに植わってるわけじゃないだろ」的な言葉を発していたこと。そのあと、桜子の実家の様子が映し出されて、桜子の制服がソファにかかっていたこと。好きでそこに在る訳じゃない。好きでそこに(その家の子どもに)生まれたわけじゃない。だけど、その画に桜子の意志、覚悟を感じた。また、ミノルやタケ、桜子の境遇を思った。これまでの自分は自分の境遇ばかりを嘆いていた。しかし、自分以外の境遇を垣間見ることができた。自分も悲しかった。けど、他の人も恐い思いをしていたり、さみしい思いをしていたりしていた。自分の境遇の中に、恵まれていた部分もあった。そのことに気づいていない自分に腹を立てる人もあっただろうと今は思う。また、自分的に好みだったシーンは、ミノルが見た夢がよかった。多分父との思い出なのかなと思わせた。「その木に触ったらあんぽんたんになっちゃうよ」的なセリフ。あんぽんたんの響きが可笑しくてよかった。使ってみたい言葉だなと思った。
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