フンボルトペンギン12号

フローラとマックスのフンボルトペンギン12号のネタバレレビュー・内容・結末

フローラとマックス(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかったジョン・カーニー監督新作
ダブリンに暮らすシングルマザーと取り巻く人々の話
この監督ホントダブリン好きだな

派手な映画的な出来事が起きそうで起きない。『はじまりのうた』みたいに一世を風靡するようなMVができるわけでもなければ、『シング・ストリート』のように新しい恋人ができるわけでもない。だけど、音楽を通じて繋がった人達の、停滞していた、どこか淀んでいた日常が前向きに動き出す話で、あったかい。
登場人物たちはことごとく挫折し、生きる為に日々をこなすことに精一杯だった。そんな人達が音楽の楽しさを見つけ、日々に楽しさを見出していくその表情が良い。
終わったあとも、この作品の世界のその後に思いを馳せる。この作品の虜である

不満点
邦題→『フローラと息子』と言う原題を改変する必要があったのか
円盤はよ