民太郎

悪は存在しないの民太郎のレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.2
穴だらけの住民説明。公の場でのジャケットon Tシャツ。再びやってきた時には嘘のように真摯な態度。普通の映画なら不信感しかない開発側の人間だけど、途中の車内会話シーンがあるから胡散臭さよりもこの人たちの一般市民性が浮かび上がってくる。車内という第三者のいない空間だから本音が出てくる、というのは「ドライブ・マイ・カー」と通じる。

水は上から下へと流れる。上流での行いによる悪影響は下流に行くほど大きくなる。この話って、劇中ではあの地域に限定されてたけど、大きな視点で見れば海に面する東京という都市は最下流だよね。
民太郎

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