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悪は存在しないの1のレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.8
面白すぎ

・基本的に中心に配置されているが、視線誘導が上手く心地が良い 対象物の配置も上手い
車の後ろ側視点、葉の視点、全ての視点に驚かされる

・水を汲んだり、葉をつんだり、最初はどういうことなんだろう?この人たちの関係性は?この人は?と分からなかった事が段々わかっていく構成、見ている自身も 余所者 である

・覇王別姫は赤い映画だと感じたが、この映画は青い映画であると感じた
→サブリミナル的に挟まれる青、服、空、標識
水の青を表すのかなと思っていたけれど、青は自然界には存在しない色 余所者であるという自覚、自意識
住民が青を身につけているのは、人工物が青いのはそのためか?

・グランピング施設建設の男は青くなれなかった
暖まりました←味の感想じゃないですよね
結婚したい、寂しい、ペットは無理長期で出張いったりもするから←結婚相手は放置しても良いんだ
この男は基本的に人のことを見ているようで見ていないし話を聞いてるようで聞いていない、アホ

・鹿はどこかへ行けば良いというセリフで、歩み寄ってももう根本から話が通じない ということを感じた

・老後は田舎で暮らしたい などという都会の人間の想像力の浅さ、グロテスクさ

・コンサルの男キメー、芸能界はクズばかり

・話が進まない時間も意味のある時間、意味のあるカメラワーク、仕込みがあるなと見ていて思ったから本当に飽きなかったし毎秒良かった。これで飽きるような人は映画鑑賞態度を見直したらいかがだろうか。
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