冒頭で花ちゃんの視点だと思われる木々を見上げながら移動してくショットから何だか不穏なんですけど、終盤で巧に抱えられながら木々を見上げたであろう花ちゃんの視点と円環構造になってて"おぉ...."となった。薪割りの上下の反復であったり、水面に反転する風景であったりと劇中でも言及されている「水は上から下へ流れる」よろしく、上下を意識した様な映像的な部分もとても惹きつけられて楽しめた。
人々の色んな言動の集積がラストに繋がってくと思うのだけど、母親との思い出の足跡を辿って羽根を探して歩き回っていた花ちゃんの視点を想うと切ない(ラストは曖昧に提示されていたけど、花ちゃんが亡くなっていた結末もあったと思う)。