しめさば

悪は存在しないのしめさばのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

色が鮮明なのは雪で光が反射してるから?なのかとても綺麗で好きだった。
湖や雪をはじめ、自然の風景が素敵。
静寂が心地よい。

説明会の張り詰めた空気の中で失礼な態度をとった高橋が徐々に追い詰められていく様は正直シメシメ…と思いながら観ていたが、この二人も上から無理難題を押し付けられているだけ(仕事だから仕方なくやっているだけ)と気づき反省。
きっと誰しもが何らかの板挟みにされている。
コンサルの胡散臭さはむかつくけど笑える。
社長と飾ってある絵のシンクロも面白い。

黛と高橋の車内でのやりとりも見応え抜群。
結婚観や業界に入った理由の話も笑えるし、高橋がグランピングなんて興味ない、と怒りを込めて本音をぶちまけるシーンも気まずくて最高。
業界については黛は綺麗事がなくて好きって言ってたのが印象的。作中で悪を作らないようバランスをとっているのかも。

ラストは軽々しく同化しようとしてきた高橋に対する怒りが露わになり殺害を計ったのかと思っていたが、本当に殺害するつもりであれば完全に息の根が止まったことを確認するはず。
第一の目的としてとにかく花が鹿にする行動、それによる鹿の行動を阻止したかったということだろうけど実際は…?
とにかく高橋にも花にも生きていてほしい。
しめさば

しめさば