ヤマダエイスケ

悪は存在しないのヤマダエイスケのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.3
たくみの独特な雰囲気が良かった。

無駄に長い森のシーンやトランクからの映像など監督のスクリーンへのこだわりが伝わってきた。下に流れる水と上へ行く煙と横に流れていく霧の対比が美しかった。

内容は難しくて解釈は人によって異なると思う。はじめはたくみに同情していたが、東京の2人の車のシーンで、あれ、僕この人達と変わらないんじゃないかと自分のことを棚に上げていることに気付かされる。観客の立場が二転三転し、最後には伏線が回収される。

映像と脚本と音楽どれも素晴らしいと思いました。