印象的なタイトルバックからのダイアローグは「君の名前で僕を呼んで」以来の一撃。
印象的なカメラワークは無垢な自然をいつも見つめていて、悪は存在しないとは自然が主語の視点。
人間に関しては赤と青、善と悪、村人と開拓者とさまざまな対比が伺える。
時折、不可解さと不穏さを感じさせ、蓄積させてからのラスト。
真理よりも倫理観を問うているのかな?と暫くは混乱していたけれど、徐々に人間と自然の境界を見つめてあやふやになってくる。
MVからここまで派生できるのが凡庸じゃないし、研ぎ澄まされたセリフが素晴らしかった。特にコンサルとの会話は、リアルすぎて客観的に見ると苦しかった。
この映像をみて、タイトルを何度も何度も考えてしまう。かなり道徳的な作品でした。