あまりに美しい映像美と感情を振るわす音色に冒頭から骨抜き状態になる。
タクミさんの淡々と無機質な口調に人間臭さが詰まっている感じが凄まじすぎて、途中から愛おしくなってくる。
そう感じている人も多いだろうな、というほど客席では笑いが起きていたし、本当に会話劇の間合いと音程が絶妙すぎて後半ずっと笑っていた。
その時は暖色系の愛について深く感じるものがあって、そこで満足していたのに、
観終わった後はもう少し複雑に、寒色系の愛に沼っていた。
なんて不思議な映画。ただただ見惚れていたし、個人的な身近な危機感や見過ごせない問題すら浮き彫りになってくる。
1日1日とは言わず、これからはもっと自然や生活音にも耳を傾けて日常を彩りたくなった。