事件が起きたところで終わった…！！！という感じ。困惑する人や消化不良だったりする人もいるかもしれないが、私は不思議と映画を見たという満足感を得られた。
舞台となる地域やそこに暮らす人々、そしてそこに介入してくる者たちの事情も、リアリティがあって面白く見ていた中、この映画としての主題は別のところにあり、それを見せつけて終幕するという、ある意味乱暴な仕立てであった。しっかり構築されたシナリオというよりは、映像と音楽の印象がより強い。あまり考察とかをせず、このモヤモヤを味わうのもいいと思ってる。
そこに、悪は存在せず、鹿を含め、個人の事情のみが存在する。といったところか。
