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悪は存在しないの3のネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画的快楽とはこのこと。
ラストが突飛なので難解になっているが、とてもシンプルな話だった。
そして単純な話にこんなにも惹き付けられるとは。

また追記するだろうけど一旦思いついたことを色々書いてく。

ラストはすごい突発的にみえたが、意外と突発的ではないのかもと思えてきた。

均衡を大事にするなら10は10で返すし、100を渡されたら100で返せばいい。たとえ10000を渡されたとしても10000で返せば均衡は保たれる。
相手から渡されたものと同等である(と思われる)ものを返せばそこに悪は存在しないのかも。たとえそれが暴力であろうと。
それで言うと巧は均衡を盾にしてる。

あと看護福祉士から芸能事務所にいったということも結構突発的だよね。同じようなことなのかも。因果関係なんて全くないし、めちゃくちゃあるようにもみえる。

薪割りで薪がどこに飛んでいくか分からない偶発的なシーン大好き。というか自然を撮るという行為が偶発的なものをおびき寄せてる。映画は全てが監督のコントロール下にあるわけじゃないのがやっぱいいよね。

「カメラには自分が写したいと思っていることはあまり写らなくて、自分が写らないといいなと思ってるものは結構写ってしまう」
(https://youtu.be/OMc8Ajlu-i0?si=b4ZNFGO8HDF4rq1Mより)
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