すえ

悪は存在しないのすえのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
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VIFF Theatreにて鑑賞 意外と日本人以外の人ばっかりだった

ほんとに好き嫌いが分かれる作品だと思った
濱口監督ぽさが出てる会話シーンは結構好きだった、リアルさが人間らしくて
特に車中でのシーン

郊外に住む人たちと東京から来た人々にとっての日常がスワップされてることからくる認知の歪み
立ち位置が違うからこそ起きる、感覚のズレを善悪で片付けてはいないというタイトル解釈なのかな
薪割りのシーンがとても印象的だった。巧が生活をしていくために行っていることは都会から来た人には非日常で、それがイベントですらある。巧にとっては、生活の営みなのに。その時点で、彼らはもう世界を見る目が違うんだ
自然は美しくて壮大で怖い
本当の意味での自然との共存は、その壮大さゆえに不可能なのだと思う

奥さんの喪失によって、巧と花ちゃんの関係がどこかずっと大切なピースが抜けているような雰囲気や空気感がありありと伝わってきた
最後のシーンは衝撃で最初は理解できなかったけど、色々な考察や解釈を読んで少し納得
けど、邦画独特のなにも説明せずにバンと終わる感じはカナダで観てた人にはすこしびっくりだったのかな、終わった直後の反応的に笑
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