どす

DOGMAN ドッグマンのどすのネタバレレビュー・内容・結末

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

総評:主人公の心優しさに感動する!とにかく犬がカッコいい、かわいい、好きになる映画!!
最初に中型トラックが警察に止められるシーン。運転席には怪我を負った人(男か女かわからない、多分男)、異常な雰囲気・コンテナに沢山の犬など情報が多くて「とんでもない主人公出てきたー」と思いました。
次に、精神科医の女性が電話で起床し、警察署に出勤する展開に。そこで主人公が精神科医と邂逅し、主人公の半生を追憶する流れに。ここからの話が非常にドス黒くて感情を大きく揺さぶられた。
少年時代の家庭状況はかなり酷く、父親が暴力を振るいまくる暴君。家業が闘犬業の為、犬にエサをやるなと言われていた主人公だが、犬を雑に扱う環境に我慢できず、エサを与えてしまう。それを兄にチクられて家を放り出される主人公。放り込まれたのは犬小屋で、ここで約一年ほど過ごす事になる。唯一主人公に愛を注いでいた母親は、主人公への虐待がエスカレートする父を見て自分自身を守る為なのか、家出する。
母親が逃げた事に憤怒する父。怒りのあまり銃を持ち出し犬を殺そうとする。そこで主人公が抵抗し、指を撃ち飛ばされる。跳弾の当たりどころが悪かったのか脊椎が損傷して歩けない体になる。撃ち飛ばされた指を警察の車まで運ぶよう犬に指示。(ワンちゃんの頭が良すぎる)功を奏して父親、兄は逮捕された。
児童保護施設で過ごすことになった主人公はうまく馴染めず独りぼっちに。そこで主人公の人生に一筋の光が差し込む。演劇が大好きな女の子が主人公に話しかけ、一緒に演劇をする事になり、時間が進むにつれて彼女に対して好意を抱く様になる。彼女は演劇の才能に満ち溢れており、施設から出た後はプロの演劇役者として活躍する。そんな憧れの彼女を追って舞台を鑑賞しに出向いた主人公だが、そこで残酷な現実を突き付けられる。彼女は演出家の男と結婚しており、もうすぐ子供も生まれると打ち明けられる。冷静を装っていた主人公だったが、自宅に帰った瞬間、強烈な嫉妬と自分の不自由な体を呪う気持ちで狂いだす。そこでたくさんの犬が主人公を囲み、主人公は「犬の愛は嘘をつかない」ことを悟る。本当にこのあたりのシーンが観ていて辛かった。
そこからはワンちゃんが富豪の家に忍び込んで宝石を盗み出すシーンや、悪者を返り討ちにするシーンがあり、ワンちゃん無双が始まってずっと驚かされた。
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