ジョーカーっぽいという感想が目立つけど
これは初期のリュック・ベッソンを思い出させる作風。
ダークヒーローとかいう日本の配給会社の宣伝文句は
誤解を生むので拍子抜けした観客も多いと思う。
一人の男の壮絶で数奇な運命を描いたクライムバイオレンスで
残酷さとユーモアに満ちた傑作と言っていい。
「ヴァレリアン」で大失敗して大赤字を出してから
大予算をかけた作品は撮れなくなったリュックベッソンだけど
彼はこういう地味なアクションものを撮ってるほうがあってる。
これを機にまた新たな作品を作ることを期待せざるを得ない。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの高い演技力に説得力があり
犬たちもよく訓練されていて見事な演技を披露している。
犬が1匹も死ななくてよかった。