犬小屋に入れられ、父親から暴力を受けて育った車イスの男の壮絶な人生を犬と愛と暴力を交えながら描いた一作。
精神科医との対話をベースに物語は進んでいくのだけれど、正直、そんなに狂っているようなサイコパスではない。ファッションや風貌からジョーカーを意識したような感じがするのがちょっとマイナスかも。
とはいえ、不条理な世の中を犬と共に生き抜こうとする姿には色々と思うことがあります。
ジョーカーのようなダークヒーローを期待すると、拍子抜けしてしまうかもしれないが、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技力や存在感は第2のホアキン・フェニックスと言っても良いくらいで、今後のさらなる飛躍を期待せずにはいられなかった。
