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DOGMAN ドッグマンのhirobeyのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
4.3
犬の顔と女性?の顔が重なる印象的なジャケ写真。タイトル「DOGMANドッグマン」ってダークヒーロー?

「レオン」のリュック・ベッソン監督作品。

少年期にDV父から犬小屋に閉じ込められ、ある事故により車椅子となったダグラス。大きなトラウマを抱え、ドラァグクイーンとして舞台に立つ反面、心を通わせる犬たちを使って富裕層から窃盗を続けていた。

"In the name of God"の垂れ幕を裏から写して、"DOGMAN"となる仕掛けが洒落ている。

化粧がとれかかったダグラスは、まるでジョーカーのようだ。ヒース・レジャーとホアキン・フェニックス、どちらのジョーカーも素晴らしかったが、本作のケイレブ・ランドリー・ジョーンズのドッグマンも負けずに引き込まれた。

ドアマン役のあのドーベルマン。ラストシーンのあの眼差しが、精神科医エブリンに重なる。

犬たちを自由に操る様はとてもファンタジーで、確かにアクションもあるが、壮絶なヒューマンドラマだった。

脊椎近くに残った散弾銃の弾丸。
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