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利休のぉゅのレビュー・感想・評価

利休(1989年製作の映画)
3.4
2023年 鑑賞 23-27-03
BS松竹東急 銀座よる8シネマ にて
野上彌生子先生の小説「秀吉と利休を原作に、「他人の顔」等の勅使河原宏監督・脚本による、戦国時代、お茶の道を追究し続けた千利休(三國連太郎さん)が織田信長(二代目 松本白鸚[当時: 九代目 松本幸四郎]さん)に仕えていたが、本能寺の変で信長が殺されたため、彼の後継者である豊臣秀吉(山﨑努さん)の茶頭となる。そんな美と知の体現者である利休と、利休とは対極にある秀吉の関係があるきっかけで狂い始める利休の半生を描いた歴史作品。

ー 茶道の精神と天下人の采配 ー
茶道を思わせる静かな始まり...

利休と信長、もう5年、プードル?、秀吉の利休への妬みが見える表情と本能寺の変、秀吉の天下と山崎さんとあのお腹... 違和感... 、金の茶室と利休の表情、北政所(岸田今日子さん)から呼び出された利休の妻りき(三田佳子さん)、強引な秀吉と強く言えない利休、政宗が顔を出すようにとお茶会を開くと小田原攻め、利休や茶道が政治に利用され始め...

最近の茶道/侘茶の困った風潮、利休を陥れる暗躍か、利休と秀長(田村亮さん)の茶席、石田三成(十代目 坂東三津五郎[当時:五代目 坂東八十助]さん)や前田玄以(久保晶さん)ら利休をよく思わない近江の武将の存在、利休と山上宗二(井川比佐志さん)の関係と秀吉が宗二に行った行動、茶々(山口小夜子さん)とりきが一緒に茶道を、バテレン追放とステファノ(ルイ・マルケスさん)を利休は泣く泣く帰国させる、心の冒険、徳川家康(二代目 中村吉右衛門さん)と利休、命の話と利休の悩み、「無駄ばかりが目につきます」、次の世を生きられる、細川忠興(八代目 中村 芝翫[当時:三代目 中村橋之助]さん)の訪問と利休、利休の茶室に秀吉が参上し...

秀吉の利休の心の中を探る、利休は秀吉に悟らせまいとする、梅、秀吉の読みと怒り、利休の朝鮮出兵への中止させたい思いと秀吉の天下獲りへの思い... 確固たる利休の信念と秀吉の利休に舐められたという怒りと三成のうすら笑いと死後の世界?
私には茶道のことも、陶磁器なども詳しくないので、途中途中はよく分からないかったし、利休目線のためか歴史が少し省いている... とりあえずあの武将もこの武将も名前のみ... 三國さんや山崎さんたちの出演の時代劇だからというハードルが上がっていたんだろうな... と感じた作品だった。

「藁屋根の茶室には何の飾りもない しかしそこに座る人々の中には名馬も及ばぬ優雅な心がみなぎっていなければならない」

「家康様は命というものをどのようにお考えですか?」「私が明日を迎えられることでしょう」
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