世は信長から秀吉に移り、秀吉に仕えた千利休が切腹を言い渡されるまで。茶人が政治に利用され、秀吉の側近となったことによる悲劇を描く。天下を取った途端、自慢でも憧れでもあった千利休の手腕を妬み、恐れる秀…
>>続きを読む生花草月流家元の御曹司勅使河原宏監督らしい、御茶湯御政道千利休三國連太郎と関白太政大臣豊臣秀吉山崎努ががっぷり四つの名演に、国宝級の美術品を網羅した拡張高い時代劇映画の名品だと思う。秀吉の実弟大和大…
>>続きを読む近年、インバウンド客が抹茶を買い漁るものだか、普通の煎茶畑を抹茶用に変えられちゃう「かぶせ茶」栽培へ転換が急増し、それでも抹茶不足とかいう記事を読んだ。
抹茶というものは、そもそもソイミルクやアー…
勅使河原のお家芸・草月流の贅沢な美術セットに贅沢なスタッフ、キャストを存分に使いつつ、それを見せびらかさないところが、「いかなる名器・名物もあってないものにするのが、果てしない茶の道」という利休のセ…
>>続きを読む原作は野上彌生子の「秀吉と利休」からきており、タイトル通りこの二人を対比的に描いている。
特に長次郎作の黒楽と赤楽は有名な対比であり、シックな黒釉に覆われ華やかさがないがその中に抹茶の緑が映える黒…
勅使河原宏監督『利休』(1989)
人生、としての作法ー
茶道が如何に戦国時代の"コミュニティ"や"休息地"として機能していたかを知られる。
あらゆるところに、フレーミングの美学/演出の作法、…
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