OASYS1985

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 4KリマスターのOASYS1985のレビュー・感想・評価

3.5
公開時、友人と一週間前くらいから並んで!一番乗りしたのもいい思い出。
4Kリマスターによって驚異の高画質なれど、ビスタでないのが残念。絶対に上下マスクのビスタがオリジナルだと思う。
第一艦橋とか上下無駄に開いてるし。
【補正】
当時のスタッフに確認したところ、やはりビスタサイズがオリジナルのようです。「銀河鉄道999」と同じく、撮影はスタンダード、上下マスクでビスタ上映だったようです。
ビスタで見たかった。迫力が違うものなー。
【以上】
作品としては、短期間で作られたとは思えない、アナログアニメの極致とでもいうか
特にメカニック描写の素晴らしさ、ヤマト発進のプロセスなんか映像、手順、音楽、効果音全てが素晴らしい。
戦いも、宇宙戦や陸上戦、白兵戦とバラエティーに富んだ展開も飽きさせず魅力いっぱい。
ここまでは4.5点級の出来映え!
問題は都市帝国~巨大戦艦の下り。
涙誘わせるためにだけ殺されていくキャラクターの扱い。
極めつけは特攻賛美の最後。
一作目で「今日の屈辱に耐え生き残るのが男だ」と言った沖田艦長が
「命が武器」なんてよく言える。
戦中派もまだいた当時のスタッフたちがなぜこのようなものを作ったのか
一作目で軍隊に見えないように敬礼やめたり、軍艦マーチ差し替えたりしてた人たちが
コレは誰主導だったのだろう?
【補足】
「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気
という本に書かれてました。
やはり西崎義展氏が、観客を泣かせるためにしたそうです。つまり思想ではなく、ただこの方が盛り上がるだろうという判断だったそうで、松本零士はかなり反対したそうです。
【以上】
映画としても、
最後はストーリー放棄してただ主人公たちのひとりよがりを映し、
無駄に青い宇宙に流れる主題歌、一番。クレジット後もまだ延々と続いて、最後に今となってはギャグに取れてしまう「ヤマトはもう現れません」の字幕。
完全に映画としてバランス崩れてしまってる。

それでも、好きだけどね(^^;)
ちなみに見ながら脳内でほとんど覚えてるので次のセリフやシーンが頭に浮かぶんだけど
やっぱり英雄の丘で、佐渡さんにこぼす古代や、
ミルを派遣するサーベラーに「女だなサーベラー」はあったと思うんだよなー。
徳川さんが艦橋に現れるのはなかった記憶だし、
土方さんに艦長頼むのは絶対になかったと思う。だって急に艦長席に座ってて場内、騒然とした記憶あるので

この辺の真相はやっぱり解けないですね

考えたら、公開当時5、6回見てるので、これらのシーンがあったとしたら、2回目以降、気になるハズだけど、そんな記憶ないとなるとやはりなかくて
オールナイトニッポンかヤマト2なのかなぁ