エミネム

ソウXのエミネムのネタバレレビュー・内容・結末

ソウX(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

今作はさすがに擁護できないクソ映画でした。
まずストーリーに関しては、今までのジグソウと死生観が違いすぎる。完全に私怨の復讐心でゲームを作っている。そもそもゲーム開始までのシーケンスが長すぎてなんの映画を観ているか分からない。ポスターのヴィジュアルは採用されていないし、妄想のシーンでストーリーに関係が無い。ソウらしいラストのカタルシスも全く無く、冒頭から最後まで予想できる内容。謎に子供を登場させ、感動的なラストシーンの演出もチープすぎるし、そもそも愛とか友情とかハートウォーミングなものをソウに求めていない。アマンダが便利屋すぎる。時系列的に始めの方なのにジグソウが老けすぎている。あと最後の黒人もゲーム関係無く殺されていて、ジグソウが思想強めの知能派殺人鬼だった設定が無くなり、ただの復讐殺人鬼になってしまっていた。
人体破壊についても、制作のフェチズムを感じない。特に内臓をロープにして使うところは悪戯に死体を扱っており、もはやギャグシーンになっている。ゲームでの人体破壊も、もはや過激化しすぎていて痛みを感じず、クリアするか否かの緊張感も無い。
予算を潤沢にもらえたことは、過去作と比較しても明確で、海外ロケや屋外のシーンにも現れているが、逆にメインの室内拷問のオブジェクトなどが物足りなさを感じる。
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