相変わらずのえげつなさというのか、身体を痛めつけさせ死に至らしめるという構図は相変わらず健在…エピソードⅠとⅡの間の物語なんだからそれはそうか、まだスマホじゃなかったし。
悪名高き無差別大量殺人者ジグ・ソウが自らを被害に巻き込んだ詐欺集団相手にゲームを仕掛けるというストーリー。
面白い…っていうと人間性疑われそうだけど刺激的な物語に没頭。
でも今回って無差別というよりは、裁きの対象が自己都合的というか、ゲームの内容と対象者の諸行の関連性はいつも以上に低くて、ハンニバル・レクターとも少し違う、エレガントさに欠ける、人間臭い、生に固執した老人ジョンがいた。
大腸が縄跳びみたいになってるのとか、もはや気持ち悪くもなくて、フィクション故のコントみたいなやり取りに笑いも込み上げてくる始末。
個人的に見方も少し変わってしまって、身の回りの目につく子悪党を退治して回ってるというか、犯罪を通じて社会に対して警告を発するような神性が薄まって、わがままな自警団のように感じてしまった。
なので、これまでなんとなく感じていた拡大自殺的な印象が強まってしまい、いち殺人者に良くも悪くも成り下がってしまった気がする。
それこそレクターとクラリスに解決してほしい 笑。