このレビューはネタバレを含みます
原作未読・あらすじ目を通さず、東野圭吾シリーズということとキャストのみの事前情報で観てきました。
流石はミステリー作家東野圭吾さん、設定やシナリオが心躍る。
そこに映画化という演出家さんの感性や俳優陣の表現、空間や個を生かした監督が素晴らしかった。
原作とは少し異なるイメージのお家を選んだようなことがパンフに書いてあったけど、
きっとそのおかげで解りやすくて入り込みやすい世界だったのかもと思う。
〝芝居とは活かし合いだ。殺し合いなんかじゃ無い〟
〝本気で演れ〟
とか、ちょくちょく入る青春の延長の香りもたまんない。
入りは謎が進行し、どんどん引き込まれて、ラストシーンは圧巻でした。
こんなにも美しい舞台を観ているかの没入感を劇場で邦画で体験したのは久しぶりでした。
演者さんひとりひとりの、一言一言、一歩一歩が重なり合っていて無駄も隙も無い、とてもいい時間でした。