スティーヴン豆腐

52ヘルツのクジラたちのスティーヴン豆腐のレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
2.7
急いては事を志尊淳。
安吾(志尊淳)の違和感しかないチョロ髭にちゃんと意味があったことに感心した。というか公式サイト上で彼の身の上はネタバレ済みという…
※劇中ではサラッと流されているが安吾の職場の塾はその点に理解あるってことやね。

物語中盤、貴瑚(杉咲花)の勤め先の専務である主税(宮沢氷魚)が出てきた辺りからリアリティラインがググッと下がってシラケムードへ突入し、後半はもう分かりやすい感動要素の釣瓶打ちに半分白目剥いてた気がする。貴瑚の "今" よりも体感七割の回想パートに重点を置いた構成も好みではない。金子大地の無駄遣い。

公開順では杉咲の前作にあたる『市子』と本作、どちらの製作開始が先かまでは知らないけれど、連続して似た境遇の役を演じることは直接的な比較を避けられないという意味で役者も製作サイドも誰も得しないでしょ。