小説を読んでいて、映画化すると知ってからとても楽しみにしていた。どのように映像として表現するのか興味を持っていた。第一に言えることは、キナコとアンさんがイメージ通りでそのまんまで居てくれたことがとてつもなく嬉しかった。届かない声などないと信じたい。愛の形に性別や身分なんて関係ない。そう声を上げて言いたい。私も人に恩を返せる人になりたい。内容を知ってるからこそ、シーンが移り変わるのが怖くて辛くて、後半は声を出して泣いていた。魂の番が形として見えた。ただ個人的に、スーパーで貴瑚が叔母さん達に噂されるシーン、村中さんがアイスを沢山買ってくるシーン、最後、愛とどのようにして生活していくのか決まるシーンは、映像化して欲しかったなと…映画を観て、もっと深いところまで知りたいって思った方はぜひ小説を読んでほしい。もっと奥深い所まで感じ取ることができる。きなこの心情も文章になると余計に刺さるのでおすすめ。映画館で見ることができてよかった。とても濃い時間だった。
