52ヘルツのクジラたちのみぃのレビュー・感想・評価

心が抉られる
この声は誰にも届かない
広い海原で虚しく響き渡る悲痛な叫びも
涙を噛み締める苦痛の叫びも
どんなに踠いても
どんなに無にしても
届かない
その声が届いたならどんなに嬉しいか
トンネルから見える光のように
水平線から登りだす朝日のように
希望を与えてくれる存在がいたら
どんなに涙することか
どんなにホッとすることか
聞こう
その声を
耳を澄まして
もう傷つかないように
強く抱きしめよう