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NANAのEDDIEのレビュー・感想・評価

NANA(2005年製作の映画)
3.0
矢沢あい人気コミックの映画化。2人のNANAが出会い、共に過ごすことで前進していく。演出がキザったかったり、演技が野暮ったかったりする部分も多いが、ライブシーンの中島美嘉は圧巻。

原作も読んでないし、中島美嘉もさほど好きというわけではないんですが、劇場公開時は中島美嘉演じるナナが歌う“GLAMOROUS SKY”や伊藤由奈演じるレイラが歌う“ENDLESS STORY”は映画も観てない自分でも何度も聴くぐらい流行りました。
社会現象的に流行ったこともあり、いずれ観ようと思いながら15年が経ってしまいましたが、この度Netflix配信が開始したので鑑賞しました。

それにしてもこの作品で中島美嘉は日本アカデミー賞とかブルーリボン賞で主演女優賞獲ってるんですよね?
そんなに上手いかなぁって思うぐらい演技の辿々しさを感じる部分が多かったです。
とはいえシーンによってはとても演技が自然なところもあり、一つの映画の中でムラがある印象でした。さすがにライブパフォーマンスは流石でしたが。
もう1人のNANAである小松菜々(以後、ナナに名付けられるハチとします、わかりづらいので)を演じた宮崎あおいは中島美嘉と並んで演技すると力の差を感じました。やはり宮崎あおいは上手い。かなり恋愛依存した女の子を演じていて、正直あそこまでいくと鬱陶しいんですが、宮崎あおいだから可愛くて可愛くて。あの笑顔見たら何でも許しちゃいそう。

ほか、レン役の松田龍平、ヤス役の丸山智己、ノブ役の成宮寛貴、シン役の松山ケンイチと今見ると贅沢すぎる顔ぶれ。
ヤスを演じた丸山智己がカッコ良すぎました。まぁ少女漫画原作ということもあり、ちょっとキザすぎたりクサすぎたりする部分もありましたが。笑

恋愛に依存しすぎるハチと過去の恋愛と現在の音楽の立ち位置で葛藤するナナがどのように変容していくかというところがキモ。終盤の展開はとてもよかったし、歌唱パフォーマンスも素晴らしかったんですけど、やはり演出面がクサすぎるのとハチが働く会社のいびられ方が前時代的すぎる部分が受け入れられずでした。
しかもハチの彼氏章司役の平岡祐太がクズすぎました。笑

これ結構綺麗な感じで終わってるんですが、続編あるんですね。大ヒットしたが故なんでしょうが、あんまり評価も高くなさそうなのでちょっと心配です。時間あれば観てみます。

※2020年自宅鑑賞306本目
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