言わずと知れたJホラーの歴史に名を残し最高峰に名を連ねるであろう作品ということに異論はないのですが、如何せん過大評価されているのではという疑念を拭うまでにはいたりません
基本的な恐さの根源は佐伯伽椰子と佐伯俊雄、そして今は主のいなくなった佐伯邸に関りをもった人々に襲いかかる無慈悲で無差別的かつ逃れえない呪いということになるのでしょうが、オムニバスとはいかないまでも物語がぶつ切りでしかも時系列もバラバラ、さらにいえば関わった途端に命を落とすものですから謎を解いたり呪いを解いたりすることもできないためストーリーがストーリーとして機能していないように思います
なおかつ佐伯伽椰子と佐伯俊雄があちらでもこちらでも出張ってくるうえ全く裏をかかないし意表をつかないため、どうしたって見慣れてくるんですよね
想像させる恐さに限界はありませんが、見せる恐さはいつか慣れるしある程度の基準を超えてしまうと滑稽にすら思えてくるのではないでしょうか
結局出てくるのも伽椰子か俊雄のどちらかですしね