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コンクリート・ユートピアのスワットのレビュー・感想・評価

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)
3.5
2024年 劇場鑑賞4本目
オム・テファ監督による韓国・ソウルを舞台にしたパニックスリラー作品。
世界規模の未曾有の大災害から唯一崩落を免れたマンションを中心に展開されるストーリー。

昨年の年始も『非常宣言』という良質韓国映画から始まったこともあり、今回も期待して鑑賞へ。
昨今の韓国映画のクオリティ同様この作品も良質に仕上がっていたと感じた。
しかも今年は元旦にあの様な災害が起きたことから、自分ならばこの状況、立場ならどうするのだろうと感情移入して見てしまった。
ただそれと映画の評価はまた別の話。

大枠として前半は皇宮(ファングン)アパートにて新たに形成されていくコミュニティを中心に、後半は人間模様を中心に進んでいく。
個人的には前半の少しコミカルに、そしてテンポよく説明されていく皇宮アパートの村社会が面白くどんどんのめり込んで観ていた。
ただ後半はどうした事かそれを取り巻く人間模様がダラダラと進められてしまい、早くこのアパートがどうなってしまうのかを観たい欲求が勝ってしまい少し飽きてしまう場面も…

映画としてのオチも、間延びさせた割には安牌な終わり方に感じて少し残念。
物理的な崩落は免れたが、理想郷としての信頼は失墜してしまったのか。
どちらが良かったのかは自分の中では答えは出ませんね。

それにしてもヨンタクを演じたイ・ビョンホンは役の幅がどんどん広がっていき、素晴らしい俳優さんですよね。
ヨンタクがどんどん代表として自信をつけていく様を表情1つで表現されており、様々な表情を見せてくれました。
まだまだイ・ビョンホン出演作品は観ていきたいです。
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