このレビューはネタバレを含みます
すっごい映画だった！！ 最初の展開が私の心には痛すぎて見てられなくていっそ席を立とうかと思ったけど、立たなくてよかった！！
私の恐怖などはるか超えた、すっごいすっごい規模の大胆かつ繊細な物語であり、伏線の拾い方もすごいし、「代表」ヨンタクの変化といい、物語の構成のお手本みたいだった。最初は、このマンションだけ無事とかある？ とか思ったけど、逆にその不自然さが自然というか、もう、すごいなぁ……しかない。碁石の使い方とか憎すぎる！ 死体を隠すのも、そうかキムチ専用冷蔵庫だから匂いも漏れないのか！ めっちゃ感心してしまった。ライトの使い方とか、演出も素晴らしい。パニックに陥った住民たちの反応が日本人にはあり得ないものなので、そういう「外国人の感覚」を知る上でもとても興味深かった。パンフレットによると、撮影は夏だったそうで……マジで！？あの重装備で撮影？ ソウルの真冬のマイナス26度のリアリティ伝わってきたけど？ 役者さんはすごい！
寝たきりの老女の言葉を住人が聞き取れなくて「日本語わかる人いる？」って言ってたのは、あの老女は日本人という設定なのか、それとも韓国人にとって「アジア系の外国語＝日本語」なのかな。そういう点での、外国人の感覚もまた新鮮。ラストの、ミョンファのひと言が、もう……もう！！素晴らしかった！！
