MasaichiYaguchi

PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.5
実在の男子学生をモデルにeスポーツの全国大会を目指す学生たちを描いた本作では、主人公の親たちは疲れ切っていて、少年たちはずっと足踏みしている。
そんな彼らが仲間を得て、最高のガッツポーズをする瞬間を持てても現実は変わらない。
だからこそタイトルになっている「遊べ!(PLAY!)」の輝きが伝わってくる。
徳島県の高等専門学校に通う翔太は、「全国高校eスポーツ大会メンバー大募集」という校内に貼り出された勧誘ポスターに興味を持ち、ポスターを作った一学年先輩の達郎に連絡を取る。
達郎は1チーム3人編成のeスポーツ大会「ロケットリーグ」出場の為に翔太に加えて、Vtuberに夢中の亘に声をかけ、なかば強引に出場チーム“アンダードッグス(かませ犬)”を結成する。
最初は全く息の合わない3人だったが、次第にeスポーツの魅力にハマっていき、東京で開催される決勝戦を目指すこととなる。
この3人は、金髪のやんちゃな外見の翔太、ケガによってバスケットボールを諦めた失意の“eスポーツ”上位ランカー・達郎、人数合わせの為にクラスメートでたまたま達郎と席が近かった、動画やアニメに没頭する亘という、本来なら放課後に交わることもなかった学年も性格もバラバラの彼ら。
一見、何処にでも居そうな彼らだが、夫々、人知れず大なり小なり問題を抱えている。
果たして、“アンダードッグス”はeスポーツ大会「ロケットリーグ」で、どのような結果を残すのか?