「僕ミク」で沼った中田圭祐君の初主演映画、ずっと観たかったのだけど、気づいたらレンタル配信されていてようやく観れた！ 重いトラウマと悔恨を抱える大学生という普段の中田君とド真逆な役柄、本人大変だったろうと思うけど、なかなか頑張ってて良かった、もっと売れてくれ〜〜！
主人公が家族代行サービスに従事する事で徐々に心の氷塊が溶けていく…という面白そうなプロットだが、蓋を開けると想像の何倍もシリアスで、良くも悪くも思い描いていた話とは違った。上手く説明しづらいが、淡々とした作風なのにケレン味全開な展開、色々詰め込み過ぎてとっ散らかっている。その上、癖のあるキャラクターや社会派なテーマが沢山登場するのに、どれも表面をかすってるだけで全然深入りしないままそれっぽい話に纏っちゃってる。映像はめちゃくちゃ綺麗で小規模映画とは思えない至高のクオリティなのだが、話が微妙なのでそれが逆に浮くし、全然琴線に触れないまま感動を強めんとする爆音の劇伴が流れるのはだいぶ難点。
気になる事が沢山だが、あくまでインディーズ作品なのでこれくらい自由でも全然良いかな。分断からの結束、アフターコロナの世の中には外せないテーマを扱ってもいるため、時代性には合った作品の1つともいえるか。
