どど丼さんの映画レビュー・感想・評価

どど丼

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ポリエチレンテレフタレート(2023年製作の映画)

3.5

ガッツリ自主制作映画だと思うけど、商業向けに整えたらかなり良い感じに仕上がりそうな内容。ちょうど同棲解消を進めてるゲイの友達がいたり自分自身の経験とも重なったりで気が気ではなかったのだが笑、それだけリ>>続きを読む

スター・ウォーズ/ジェダイの帰還 特別篇(1997年製作の映画)

4.0

ここ最近のスピンオフのレベルが高すぎるせいか、原典が退屈に感じてしまうという良いのか悪いのか分からない逆転現象が生じてしまう問題。異常に高いエンタメ度を誇るEP5からのこれだからイウォークが戦いの中心>>続きを読む

宝島(2018年製作の映画)

4.0

ただ一介のリゾート地を映しているだけで「人間社会ってグロいな」って感情を抱かせられるこの映画というか人間社会がすごい。移民が多く社会格差やジェンダー規範の強いフランスだから余計に。

マンスプ男ってや
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BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

3.9

孤立して見放されて苦しくて、でも味方がいるから深く繋がるし、反面希薄でもあるし。内容的にも「ノーマル・ハート」から直結するけど、アクティビストの過激性の是非を考えさせられる辺りの繋がりは特段強い。この>>続きを読む

いつかの君へ(2007年製作の映画)

3.2

斎藤工下積時代の知る人ぞ知る平成BL映画(Vシネ)、そんなんみたいやん。あと何本かあるみたいだけどサブスクにあるのは本作のみ、DVDのデータそのまま抜いただけなSD画質のガチガチの低予算Vシネだから全>>続きを読む

初恋ロスタイム(2019年製作の映画)

2.8

全体的に駆け足感は強いが、鑑賞後感は悪くないな。現実がもっと残酷な事が辛い。

サンダーボルツ*(2024年製作の映画)

4.3

鬱で苦しい体に鞭打って映画館まで向かってようやく観れたのだが、本当に来てよかった。。というか療養中の身に大分刺さる、MCU史上最大規模のセラピー映画。なんかビックリするぐらい刺さっちゃってエレーナにも>>続きを読む

イウォーク・アドベンチャー(1984年製作の映画)

3.0

EP6公開後に製作された、EP5と6の間の話。子供向けスターウォーズ。非正史扱いも納得で、エンドアに現実の野生動物(ウサギとか馬とか)がいたり、EP6前に出会ってたらハンソロ食おうとせんやろとか、色々>>続きを読む

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

3.7

「シャマランがやってくれないから、ウチがやったる!」みたいな脚本は良かった。さすがに前半は退屈だが、2周目は面白いかもな。2017年時点で売れ始めだった若手スターが揃っているのはかなり貴重。ミア・ゴス>>続きを読む

DAGON(2001年製作の映画)

3.4

クトゥルフ神話より、「ダゴン」「インスマウスの影」を映画化。これぞ"逆・リトルマーメイド"。何を言ってるかわからないと思うが、観ればわかる。思いの外ちゃんとラヴをクラフトしててよかった、召喚の時とかち>>続きを読む

スター・ウォーズ/帝国の逆襲 特別篇(1997年製作の映画)

4.5

映画館での一挙上映にて再鑑賞。先日EP1も劇場で観てきたが、流石に古さは感じつつも、EP4同じくCG修正・追加にリマスタリングがかかってしっかり見応えがある。

EP5は宇宙空間だけでなく、ホス、ダゴ
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スター・ウォーズ 特別篇(1997年製作の映画)

4.5

超絶久々原点回帰。既存のSW関連のスピンオフ映像作品を一通り観た上では、全く味わいが違う。初めて観た時は間延び感があったシーンやセリフ、無意味だと思っていた固有名詞や設定の一つ一つが見逃せないし、展開>>続きを読む

マインクラフト/ザ・ムービー(2025年製作の映画)

3.3

壊すより作ろうな勧善懲悪ファミリー向けムービーだった。JB&モモアちゃんコンビ、コメディ俳優にも程があるwwwwスクリーンから溢れ出る霊圧がスゴい笑。日本に限った話だけど、コナンに客取られちゃいそうや>>続きを読む

復讐の十字架(2017年製作の映画)

3.5

幼少期にカトリック神父から性的虐待を受けた主人公が、トラウマに苛まれながら神父に対する報復を逡巡する、静かな復讐ドラマ。

タイトルやポスタービジュアルの印象からして激しめの復讐劇を想像するが、思いの
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ローマ法王フランシスコ(2018年製作の映画)

4.5

先日亡くなった、ローマ教皇フランシスコのドキュメンタリー作品。監督はヴィム・ヴェンダース。全世界の差別や貧困の撤廃と平和主義の実現を、カトリック教会の枠組を超えた非常にリベラルな立場から語る彼の行動や>>続きを読む

深い谷の間に(2025年製作の映画)

4.3

圧巻の映像美。今配信されている映画の中では、4K+ドルビービジョンの恩恵を最も受けられる映画ではないだろうか。というか割と初めてドルビービジョンのレベチっぷりに気付かされたかも。

暗い森林も、要塞み
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新幹線大爆破(2025年製作の映画)

4.4

50年前の同名映画のリメイクかつ"続編"、JR東日本全面協力も納得の面白さで激アツだった……! 今の世相を反映したストーリーで、オリジナルのオマージュネタも挟みながら、当時では再現不可能だったスペクタ>>続きを読む

カクテル(1988年製作の映画)

3.5

酒!金!女!なトキマス全開トム・クルーズが下剋上を目指す話。自分の周囲のトキマス男共を思い出して映画の8割くらいは吐き気を堪えてたんだけど笑、主に男性中心であろう製作陣もある程度自省してる感はあってギ>>続きを読む

ボーダーランズ(2024年製作の映画)

3.4

サイバーパンク系のVFX映画としては超一級品。オープンワールドでダーティなゲーム世界が再現されたセットが好きすぎる、配信でしか観れないのは勿体無い……!!

2時間無いしサラッと楽しめるけど2時間映画
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宙を舞う(2019年製作の映画)

3.0

空を飛べる息子と父親の物語。4分のメイキング映像で、監督が"自閉症の息子を持つフィリピン系アメリカ人"のアニメーターである事を知り、至極納得した。

本編の方が色々と無理があるのと希望のその先が全然見
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ブルー・アンブレラ(2013年製作の映画)

3.6

美し尊い、、雨の日すらもポジティブに感じられそうな温かさ。「モンスターズ・ユニバーシティ」と併映だから、10年以上前の作品なのか。時の流れ爆速問題。

異端者の家(2024年製作の映画)

3.8

ホラー、スリラー、ミステリー……と色んなジャンル要素を網羅しつつ、"宗教"という超越的かつ抽象的な概念を問う哲学映画という趣き。この映画自体が異端。大スターをマッドな役柄で暴走させるキャスティングも、>>続きを読む

スピード(1994年製作の映画)

4.1

ハリウッド大仰アクション映画の大正解をマシンガンの如く繰り出して来て最高過ぎた。舞台が路線バスだけだと思ってたから、前菜エレベーターからのメインディッシュ路線バスでシメに飛行機爆散してデザートどころか>>続きを読む

新幹線大爆破(1975年製作の映画)

4.7

強烈に面白い、ビックリした……。2時間半、面白くない瞬間が無い。パニック映画としてもリアルな世相風刺映画としても素晴らしく、テロに対する各機関の連携と対応のプロセスが事細かに描かれていて驚く。絶対に止>>続きを読む

エレクトリック・ステイト(2025年製作の映画)

3.7

エンディング曲でちょいちょい微音の日本語聞こえてきてビビった怖い。思ったよりファミリー向けだけど、世界観やストーリーは冷静に見て結構ドギツイ上に、最後はコロナ禍後の世界に向けた痛烈なメッセージが。>>続きを読む

ウーキー物語(1978年製作の映画)

2.5

スターウォーズセレブレーション、無事閉幕したみたいだ。行きたかったな〜! 次はLA、一気に参加ハードルが上がった笑

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スターウォーズEP5公開直前にテレビ放送されたホリデースペシャルアニメ
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ピアニスト(2001年製作の映画)

4.5

「ファニーゲーム」より"ファニーゲーム"してる。特殊性壁の裏にある自尊心と支配欲、それもマチズモ社会で成功を収めた女性ゆえ。構成も男女の駆け引き的な描写も計算尽くしだし、先が読めない展開もめちゃくちゃ>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.8

第四の壁を突き破られる瞬間が鳥肌たった、俳優さんの薄ら笑う表情の演技上手すぎない? 尊厳と選択。人間の脆弱さ。教養映画だな……。

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.1

SWはもっと光彩度上げて撮ったら良いんじゃ……と思ってた矢先、カラフルだとこうなるんだの正解がここにあった。世界観も話もSWと似通ってるのにテリー・ギリアム映画の如きカルト色、なるほどすぎる。

20
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

3.8

前作を大いにリスペクトしつつ、実写特撮とVFXを現代らしく組み合わせた、振り切ったディザスター映画になってて良い。ゆえにめっちゃスクリーン向け、なんでスルーしたんだろ去年の俺、笑。結構意味を持たせたス>>続きを読む

BETTER MAN/ベター・マン(2024年製作の映画)

3.6

サイコスリラーホラーミュージカルコメディドラマ。主人公の姿を猿に差し替えて撮り切った事自体がめちゃくちゃ凄いし、ミュージカルパートは圧巻。劇場音響で聴けてよかった。

精神疾患や薬物摂取に伴うトリップ
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アマチュア(2025年製作の映画)

3.6

ラミ・マレック欧米行脚。「"殺し"は、アマチュア。"ミッション"は、妻の復讐ーー」←マジでこれを地で行ってる。

「MI」や「007」ほどのドンパチアクションもなければ「ジョン・ウィック」ほど狂い上げ
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

3.9

ストップモーション形態ながら実写映画のような求心力。完全なハッピーエンドとは行かない展開は、原作とシアマの脚色の両方の魅力ゆえだろうな。

ツイスター(1996年製作の映画)

3.8

絶対観測したい巨大竜巻追跡チームVS絶対観測させたくない巨大竜巻御一行🌪️ シンプルなプロットから大仰なアクションシーンまで、ディザスター映画における正解をずっとやってて痺れた。ほぼ怪獣映画。人間側が>>続きを読む

サムライソードフィッシュ(2022年製作の映画)

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一本で仮面ライダー3人摂取できる強すぎるショートフィルム。パラ水泳にフィーチャーした映画ってだけで価値はある。メインキャストでモデルの川原渓青氏は、元々パラ水泳の経験がある方なのね。