キミシマユウキ

ネバーセイ・ネバーアゲインのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

3.4
時は冷戦時、007ことジェイムズボンドは衰えた肉体を鍛えなおして復帰し、悪の組織スペクターがたくらむ陰謀を捜査しようとするが…

テレッッッッテー♫テレッ
は大人の事情で流れません。(真顔)

超長寿シリーズの新作「007 スペクター」にむけて過去作全作鑑賞シリーズ第15弾!と、いいつつも今作は番外編!
話すと非常に長い大人の事情が絡みに絡み合っているので、要約すると
”いつもの会社じゃないところが作っちゃいました♡”
な007映画だ!!!しかも映画四作目「サンダーボール作戦」のリメイク版というややこしさダ!!
しかしあのレジェンド!!伝説の初代ジェイムズボンドことショーンコネリーが再演していることで有名なのDa!!

\\お帰り、コネリーボンド//

もうこの一言に尽きる映画だ。まず冒頭の主題歌から笑える

♪二度と~やらないなんて言葉~~言わせないわよ~♪

というコネリーに向けた脅迫のような曲が流れてからのスタート。
そもそもこのタイトルもコネリーの奥さんに
「(ボンドの役を)二度とやらないなんて言わないで♡」
と言われたことからとってるらしい。
序盤からボンドが年老いていて腰痛もちだったり、体がキャビオアとフォアグラのせいで鈍っていたりとかなり自虐的なギャグを交えているので初期のファンにはたまらないだろう。
新任のMも
「前の奴は信頼してたみたいだけど俺は違うからね!」
と冷たい(笑)
個人的にもコネリーの渋いボンドが大好きだったので彼が
「ボンド…ジェイムズボンド…」
といっただけでおしっこ漏れちゃうくらいには興奮できた。
秘密兵器もなんだかレーザービームが出たり、万年筆がロケットになったりして楽しめる。
そしてボンドカーが登場しない代わりにボンドバイクが!!
ボンドがバイクに乗るなんてプレミアな珍しさだ!
(番外編だけど)

しかし!!

あとは特筆すべきことはない!!!
なんといっても4作目のリメイクなので物語も細かいディティールは違っても根幹が一緒だ。海の中に潜ったりするくだりはもうお腹一杯なのだ!どうせならストーリーも完全オリジナルでやってほしかった。まぁこれにも話せば長い大人の事情が絡んでいるのであろう。
ただ昔の映画ではカジノでのトランプ対決だった部分を謎の
「世界侵略ゲーム」?なる変なものに変わってるのがゲーマーとしては気になった。そして終わった今もあのゲームのルールがよくわかりません、誰か教えて下さい(笑)

違うスタッフで作ったのに結局いつものボンド映画っぽくなってしまっているがそれはすなわち安定してるという意味でもあるのだろう。結局同年公開の本家007映画「オクトパシー」には興行収入で叶わなかったのはなんとなく納得できてしまう。
しかし最後のコネリーが

「二度とごめんだ☆彡」

と華麗(加齢)にウィンクを決めてくれるのでそれだけで+0.2点ほど差し上げよう。



あ、あとMrビーンで有名なローワンアトキンソンがおいしいとこを持ってきます。

スパイ映画好き、ショーンコネリー好き、そして初代ボンドのほうが好きだったなぁと思ってる方にはお勧めの作品。