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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のmarimoのレビュー・感想・評価

4.6
とにかくめちゃくちゃ面白かったです

アニメ観てません
原作読んでません
もちろん登場人物の名前なんて誰一人知りません

テニプリみたいな超人的な技が飛び交うスポーツ漫画だと思ってました
ゴミ捨て場でバレーボールの試合をする映画かと思ってました

そんなハイキュー弱者です…
たまたますぐ観れる映画がこれだけだったんです…

それがまさかのまさかの大傑作で大興奮なんです

上映時間が試合時間とほぼ同じ…お察しください、そういうこと
THE FIRST SLAM DUNKと同じような構造です

かといって
THE FIRST SLAM DUNKと比べるようなものではなく
この作品独自の魅力が詰まってます

これ多分原作の終盤のエピソードなんですかね?
でもハイキュー初心者目線で逆にこれから入るのアリでした

観賞後に調べると
このエピソードの直前までがアニメのシーズン4で描かれているようで
4年ぶりの新作アニメとしてその続きが劇場版として公開されたみたいです

無限列車編のような感じですね

実際の試合時間に近い上映時間にするため
おそらくですが原作からの大幅カットがあるのかと
もしかしたらハイキューのファンの方々からすると
原作を余すことなく映像化してほしかった人もいるかもです

でもその苦渋であろう決断の結果
単独の映画作品としてのクオリティがめちゃくちゃ高くなってます

実際の試合時間とほぼ同じといっても
冒頭には導入エピソードがありますし
エンドロール後にはその後のエピソードへの導入もあります
回想シーンも多いです
序盤は回想シーンで試合のテンポが崩れるなと思っていたものの
最後までみると不要だったものなど何もなく
絶妙なバランスです

劇中では実況の方が解説してくれるので
コートにいるメンバーの顔と名前は自然と入ってきます
各メンバー同士の言葉使いでそれぞれの年次もなんとなく分かる

バレーのテクニック的なことや戦略的なことなんて知らなくても
これも実況の方やコートサイドの方々が説明を入れてくれるので
置いてかれることなく楽しめます

客席の人たちや、マネージャーっぽい子とか
ほくろメガネのキレイなお姉さんとか
名前の知らない気になる方々は出てきますが
そこらへんは分からないままでも本編の大事なところはしっかり把握できる

オレンジ髪の少年(しょうよう君)が主人公かと思ってたら
根元黒髪金髪少年(けんま君)が本作では主人公な位置付け

ただ特定の主役を据えてるというよりは
春高バレーの青春をかけた一戦を観戦しながら
選手それぞれの背景を解説付きで楽しむような構成
こんなもん万人が楽しめるに決まってるだろ!
最高だよ!

試合のクライマックス
Production I.Gが老舗の本気をみせまくった
とある人物の主観目線でのシークエンスはアニメ史上に残るレベルで素晴らしすぎます

ハイキューに1ミリも興味が無かった私が
もう一回劇場に足を運びたくなるぐらい興奮してしまっている凄い作品

ハイキューに全く興味が無い方
予習なしで大丈夫!
オススメです!

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■映画館 TOHOシネマズ川崎
■作品名 劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦
■上映日 2024/2/17
■時間 20:20〜22:00
■スクリーン6
■座席番号 H-10
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