Rhuzerv

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のRhuzervのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

原作勢だし、かなり評価良いみたいだけど、
ハッキリ言うととても不満が残る作品だった
基本的な出来は満足だけど、
どーしても評価の上で見逃せないポイントがかなりあったかな…

まず試合の途中であんなに回想何回も挟まってたっけ?
そんなに戦いとかの途中で回想挟まっても
気にならないタイプなんだけど、
試合でのキャラが動き回る作画は大変だとは思うけど、気持ちワンラリー終わる事に回想挟まってなかった?笑笑
まぁこれは仕方ないにしても…

研磨が日向のフェイントを警戒して前に出たと思ったら、実はプッシュで研磨の手がボールに届きそうで届かない!の場面も
原作と違って研磨が叫んでたけど、
普通に考えてあの動きの時にあの叫びは出るわけがない
バレーやってたからこそ分かるけど
あの場面は脳ですら認識してないのに、
自分の体だけが勝手に動く、
言わば条件反射のような動きだけど
あと少しのボールに届かない
もどかしい場面であり、そのときにあの叫びは普通出ない。
なぜなら脳でプッシュを認識してないから。
そして研磨というキャラがあの場面で叫ぶことの気持ち悪さ
基本脳内だけで心情グルグルさせて
言葉に出すことは少ない研磨があの叫びはしないだろ笑笑
この映画の制作陣はあの場面でバレーのことも研磨のことも理解出来てないと思った…

夜久と西谷についての話オールカットも…
音駒の粘り強さ語る上で夜久の話カットはダメでしょ…
西谷の足レシーブとかね
月島の「極たまに面白いです」もさらっとすぎて残念
黒尾が月島にこれを言わせたっていう
原作の胸熱シーンが…

この映画を日向と研磨を話の軸として
描きたかったんだろうけど、
それで他の選手の見どころを泣く泣く
削るくらいならアニメ化する意味が皆無
烏野と音駒という色々なキャラが因縁を持つ
特別なマッチアップでこんな扱いなら映像化する意味が無い
これはバレーであって、コートの中の6人も
ベンチにいる人も全員が主人公であるべきだし、
原作のハイキューはそれを描ききってた。
あくまで烏野の日向を軸としながらも、
他校のキャラの魅力も描き、
負けたモブ高校にもスポットを当てるのが
「ハイキュー!」という作品であり、
今作は「日向と研磨」と「それ以外の選手」になっていたのが心底残念

研磨がうつ伏せで倒れた時の「たーのしー」も
もっと目の生気を無くしてほしかった…

ラストの研磨視点でのラリーは
挑戦的で面白いんだけど、
あれ研磨視点にすることによって
研磨の「バカ!ボールまだ落ちてない!」のとこの
研磨の表情見れなくなるのも…
あそこで研磨のこの一戦の本気が伝わるのと同時に
今まで黒尾が主に音駒に喝を入れるところを
今度は研磨の怒号によって音駒の意識が変わるという大事なシーンだったのにそこの表情を潰すのはなぁ…

日向と研磨を軸としてその他のキャラの活躍を蔑ろにした挙句、研磨の重要な場面も満足に描ききれていなかった
次の鴎台こそはキャラの魅力をちゃんと描ききってくれ…!
Rhuzerv

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