チャクラ井

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のチャクラ井のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

7回視聴

ずっとずっと映画化を楽しみに待ってたという補正も込みでこの評価にはなってると思うけど本当に良かったと思う。

研磨にとってめちゃくちゃ大きな存在なのがまず翔陽。正反対だからこそ自分にないものをお互い持っているのがとても好き。明るくて社交的で寝ても覚めてもバレーをしたい翔陽と、できれば汗かきたくないし疲れるのも好きじゃないゲーム脳の人見知り研磨。
思わず高揚して初めて「別に」とか「普通」以外の感想を研磨から引っ張り出した翔陽、すごい。てか別に、って何。エリカ様なの。
その後に翔陽が雄叫び上げて、クロが仰け反り大爆笑するところまでがセット。
いつもよりも積極的な研磨くんが見れる絶好の機会なんですよ本当に。
ただ、ただ本当に「面白いままでいてね」や
「助走は翔陽の翼だね」のシーン、本当に怖いの。
前者はこのセリフの瞬間に周りの音が消えるし、後者は翔陽を檻に閉じ込める比喩のところ、表情ほぼ綾波レイだったもんね(エヴァエアプやめて)
この怖さと反比例して、烏が檻を突き破るシーン、非常に爽やかでちょっと息苦しさが緩和されました。

そしてもう1人今作を語る上で欠かせないのがクロ。
小学生当時あの研磨よりも人見知りだったクロがバレーになると燥いだり大きな声が出るのが面白い。オタクくんすぎる。
あの頃まだ届かなかったワンハンドトスが決まるようになったシーンでは少し泣いた。
人をその気にさせるのが上手いと研磨は言っていたけど本当にその通りだと思う。研磨にセッターは参謀みたいでかっこいいと唆して(語弊) バレーを始めさせたのもそうだし、なにより主将としてちゃんとメンバーのメンタルコントロールもしっかりしているなと。
ストレート決めきれなくて凹む虎に的確な寄り添い方をしたりね。その凹む虎を1番に気付いたのは海さんなんだよね。く〜〜3年ったら。やっくんは強くて男前で、かっこいい。
クロの周りには、研磨や月島とか惰性でバレーをやる天邪鬼小僧たちがいっぱいいたから(2人ですよ) 2人が感情のままに楽しそうにバレーをやっているシーンを見て私も胸が熱くなった。ここでの経験がクロの将来を決定づけたのだろうな。よっ日本バレーボール協会競技普及事業部!

そして私は今作でひしひしと影山飛雄の人間的成長を非常に感じた。
ウルトラスーパー言葉足らずな
「お前は3年間何やってたんだ!?」から始まり、伊達工との練習試合では久々の王様節発動?なんて月島に言われちゃったり、人の感情なんて分かんねえの影山が、翔陽がどういう状況/状態 なのかをよく観察した上でベストを引き出すのがもう…
意識的にコミュニケーション頑張ってるって感じとも言われてるけど、本当に頑張ってやってるよね。
繋心に言われたことしっかり守ってね…。
影山がいないと翔陽は価値がないなんて言われがちではあるけど、そんなスーパーエリートセッターに影響を与えたのは紛れもなく日向翔陽という存在なんだろう。翔陽が3セット目で冷静にフェイント仕掛けたシーン、画面4分割になるんだけど影山と月島がニヤッとするんだよね。
鴎台戦も影山の非常に良いシーンがあるから劇場で見られるのが楽しみ。2作目、どこまでやりますか?最終回まで行っちゃいます?それやめてもらっていい?
アニメもやってくれる?大人編は大人編でやらへん?

みんな大好き3セット目ラストプレーの話もしておきたい。「バカ‼️ボール‼️まだ落ちてない‼️」は研磨という人間の根底を表す作中屈指の名シーンだと私は踏んでいるんだけど、そこをまさか研磨視点で演出するとは思わなかった。びっくり。リエーフとぶつかった衝撃波すごそう。これは本当に映像化ならではの試みですごく良かった


↓ちまちま思ったことたち

・残便野郎と福永虎のライバル関係のカットが悲しい
・翔陽メールの文面からうるさくて笑う
・じじい(鳥養監督)の同室 「森々杜男」なの無理
・俺にバレーボール教えてくれて ありがとう
のところの研磨、非常に穏やかで優しい声だ…
・ネットを下げて出来る喜びを味合わせてくれた恩師、猫又先生に1番に頭を下げるのがクロと研磨なのが良い からのエア握手じじい(鳥養監督)で号泣
・何回も見れば見るほど大将が好きになる
・4Dはやっくんに蹴られる感覚が味わえる


総括として本当に映画化してくれてありがとう。
85分という短い時間にギュッと濃縮させて、飽きずに見せるように工夫してくれてありがとう。
実は1番泣けるのはエンドロールなんだ。長い月日をかけて丁寧に多くの人が携わって制作されたんだよこの作品。
古舘先生、俺に排球を教えてくれてありがとう。特典の33.5巻、分厚すぎませんか?他のアニメ映画入場特典と比べても厚みがあってこれ無料でもらっていいのか?という気持ち。しかも全編書き下ろしで…
古舘先生今激務だろうに本当にありがとうありがとう
33.5巻は今作の主人公、烏野音駒キャラクター一人ひとりがフィーチャーされた書き下ろしが描かれていてキャラクターの背景や交友関係がよく見えて、普通にめちゃくちゃとても非常に最高だった。


まだまだこのコンテンツを楽しみたいからその為にいっぱい見に行ってくれよな。映画館での鑑賞マナーは絶対に守ってくれよな。ポップコーンもしゃもしゃ食っててもいいけど喘いだり拳突き上げたり隣と喋ったり携帯見始めるのだけは勘弁してくれよな。席蹴る。
チャクラ井

チャクラ井