歌舞伎観るの何年ぶりだろう?ってくらい久々だったし、わたしはゲームを全くやらない人間なので、刀剣乱舞も名前くらいしか聞いたことなかったから少し構えていたのだけど。
そんな杞憂も、なんてことなかった。
ゲームが原作とはいえ、話し方や使われる言葉はもちろんのこと、会話のリズム、間合い、所作、見得切り等々…ちゃんと歌舞伎です。
久々に味わった。
同じ日本人なのに、まるで違う国のひとたちが会話している中にいるような、でもなぜか言っていることがわかってしまう不思議な感覚。
生きている時代、世界が違うっていうのはこういうことなんだよな(昔の小説とか読んでて思うことありません?)
あんまり頻繁だと慣れちゃうから、時期をうまく計らいながら、こういう新鮮な気持ちに触れ続けていきたい。
日本にいればこそこういう“ザ・日本”的な、自分の国の伝統的な芸能を観ておいて絶対に損はしない。
というか、観ておくべき。
とあらためて実感。
わたしが1番震えたのは、右近さん演じる十三代将軍足利義輝の最期。
姿を消す。
刀(おそらくは三日月宗近)が残る。
はらはらと舞い散る桜。
素晴らしすぎたなあの演出。
鳥肌たった。ゾクゾクしちゃった。
琴や三味線、尺八。
日本の伝統的な楽器の音も、拍子木も。
とても耳に心地良い。
途中休憩なんかもあって、本当に歌舞伎を見に行ったかのような気分になった。
舞台の使い方や照明の当て方、殺陣、立ち回り。
歌舞伎ならではな要素もありながら、現代的な要素も盛り込まれていて、こういう演出を考えるって大変だけど、めちゃくちゃ楽しそうだなと。
また観に行きたい👀