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FARANG/ファランのIKのレビュー・感想・評価

FARANG/ファラン(2023年製作の映画)
3.4
ワケあり欧米人とタイ・バンコクの相性はとっても良い。

クソ野郎がひでぇ目に合う血みどろバイオレンスアクションは、痛々しさと迫力が満点なだけでなく、拳どころかそこまで使うのかよというサプライズまであるのが嬉しい。
ただ映画自体はダークでシリアスな雰囲気が強めで、その影響か爽快感はあまりなく終始空気が重苦しい。それはそれで凄惨な暴力描写とマッチしてて悪くないけど。

また「オンリー・ゴッド」とか「ただ悪より救いたまえ」など、タイ製作じゃないタイを舞台にした映画でしょっちゅう見かけるヴィタヤ・パンスリンガムが今回いいおやっさん感を出していた。主人公のサムを助けるパートナーとして渋みを醸し出しながら、まさかキレッキレな剣戟まで魅せてくるとは。
あと「13人の命」など他の映画で見た事あるタイの俳優がチラホラ。特に「女神の継承」からは3人も出演しててちょっと笑った。

ただ「中華街のカウボーイバー」を探すためヤワラートをうろついた後、何故かソイカウボーイに辿り着いてたのはご愛敬。
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