ふじこ

砂漠の魚のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

砂漠の魚(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

乾燥した土地で企業が水源を独占し水を販売、干乾びていく土地を離れる人が増え、寂れていくアクアドルチェ。
そこで生きる少女は環境を気にして祖父が井戸を売るのにも反対するが、祖父は孫を追い出して商談をまとめてしまう。
少女は辺りに棄てられたペットボトルの水の残りを掻き集め、祖母のお墓の辺りで唯一咲く花にそっと水を与える。
少女はこの状況を打破する方法を知っている。
土地を潤し川を蘇らせる事が出来るたった一人の人物は、町の誰もが彼を頼りにし、遥か昔にコップ一杯の水と古いシャツで火を消した消防士。
彼は企業から得たお金で大量のホースを掻き集め、それを見た町の人達も続き、そうして消防士の伝説はこれからもずっと語られるのです。

少女がノートに綴った話の通りに、彼女の祖父がトラックの荷台に乗せたホースを伸ばしながら乾燥地帯を走り回り、それを見た少女は笑顔になって祖父の家の蛇口を捻るところで終わり。

結構孫に当たりが強いし、中盤急に判明する少女が唖者だって事もびっくりだけど、祖父は手話も理解出来ない。
それでも、彼女にとっては祖父こそがヒーローで、祖父だけがこの町を救う事が出来るって信じている。
おとぎ話みたいなお話だったなぁ。
そうであっても、少女が夢見た通りになったらいいなぁって思ってしまうわ。水の独占はよくない。

それにしても、土地の権利と水利権って分離してるものだと思ってたんだけど、そうじゃないのかな?
中国とインド辺りでよく上流で水を独占されたか何かで関係悪くなってなかったっけ。やりすぎたら戦争になるんじゃないかと思ってた。
水って生命線だもんね。
ふじこ

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