このレビューはネタバレを含みます
学校でイジメに遭っているクロエ。
家には優しいお爺ちゃんと母親がいるものの、忙しそうな母には言い出せず、お爺ちゃんも悲しませたくはない。
暗い足取りで学校へ向かおうとするものの、道の途中にイジメっ子達がおり、思わず引き返して橋の上へ。
柵に身を預けて下を眺めていると、一人の女声が声を掛ける。
良い作品だったなぁ…。
気になる男の子に連絡して返事が来たと思ったら、そいつは彼女持ちでその彼女が徒党を組んでイジメてくる事に。
男は何をしてんの…？
そこに声を掛けてきた、30代くらいの女性。寄り添って、誰かの力を借りる事の大切さを語ってくれる。
彼女の話に希望を持って立ち上がり、嫌なメッセージばかり届くスマホを橋からぶん投げる。
そしてクロエの家の前で何かあったら、と連絡先をくれた女性のメモには、かつて自分が自殺を考えていた事、でもきっとあなたも上手くいく と書かれている。
彼女を追い掛けると、子供を亡くした事、同じ橋で自殺をしようと同じ場所に立った事。
そこで誰かが声を掛けてくれた事。
クロエはあなたに会えて凄く嬉しい、と女性を抱き締める。
家に戻って、お爺ちゃんにトーストを作りながら、一緒にやっていたスクラブルの文字盤。
クロエが作った"Hopeless"の文字の"less"をそっと取り除く。
嬉しそうに笑いながら、点数が減るぞ と言うお爺ちゃんに、追いつくわ と笑うクロエ。
お爺ちゃんもなんとなくクロエの様子がおかしい事を心配していたし、母も忙しいながらも仕事に行く前にクロエの様子を伺っていた。きっと彼女は大丈夫だと思うし、お母さんもお爺ちゃんも助けてくれるはずだと思う。橋で出会ったあの女性もいるし。
イジメ女達は、当事者である彼女とやらが怒るのならまだしも、3人組でイジメてくる。後の2人は何者なんだよ。
そして彼女がいるとは知らずに連絡をしたクロエより、彼女がいる身でありながら連絡を返す彼氏の方を怒っとけよ。
イジメをするようなバカだからしょうがないのかも知らんけど。
女性と一緒にいた橋に、既に捧げられた花があるのが意味深で、割とすぐに家に戻ってきたクロエに何も訊かないお爺ちゃんの暖かさも良かったなぁ。
