キモサベ

アイアンクローのキモサベのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
3.2
このタイトルから、“プロレス”ってピーンときた人・・・握手しましょう
映画好きな私ですが、プロレス(特に昭和の)もかなりなものですから・・・

で、2024年4月5日公開初日、鑑賞してきましたよ

感想です
まず観て思ったのは、エリック家の呪いと共にこれは『NWAの呪縛』でもありました
父のチャンピオンへの固執と、やはり“運”のなさ(巡り会わせ)をつくづく感じましたです、はい
父と息子たち・・・そう、自分は同じテキサスつながりで、“ファンクス”一家とどうしても比較してしまうんですよねぇ
ドリーとテリー、そしてパパのシニア・・・です
(※ドリーとテリーは共にNWAチャンピオンになってます)

プロレス映画でしたが、誇張も、おちゃらけもなく、真面~目な作品で好感がもてました
リングの華々しさなんかよりも、その先にある、栄光を追い求めるが故の苦悩が痛かったです
むしろ静けさの方が印象に残る作品でした 

【余談】
フリッツ・フォン・エリック、チャンピオンはダメでしたがNWAの会長さんは務めています
お父さん同志、調べるとレスラー時代にはフリッツ・フォン・エリックと前出のドリー・ファンク・シニアは対戦していたようです

あれ、5人兄弟だったのでは? 本作は、4人兄弟で描かれていますが、実際には末弟六男のクリスもレスラーとなり、後に亡くなって(これも自殺)おりました

【脱線】
あれはリングサイドの若手の一人、大仁田厚へのアイアンクロー
リングの外から鷲づかみでリング内に引っ張り上げられ、そのままリング外に放り出される・・・これ“技”じゃないっ、人間凶器だっ!
怖ささえ感じました

・・・やっぱり息子たち、お父さんを超えるのは“酷”だったのかなぁ
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