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アイアンクローのmzkのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
4.7
アイアンクロー

コアなプロレスファンではない為、フォン・エリック・ファミリーの事は知らずに鑑賞。
常に家族が一緒におり、共に夢を追い、喜びを分かち合う一見羨ましくそして幸せな一家であり前半はその家族の美しい姿を描いていく。
デビットの病死そしてマイクとケリーの自殺。映画には登場しなかったがもう一人クリスという兄弟がいるそうで彼もまた自殺しており、また幼少期にはジャックJr.も失っており、映画作品とは言えここまで悲劇が続くと観客側に辛い気持ちが強くのしかかってくる。
それでも強く生きるザックエフロン演じるケビンの姿が時には切なくもあり、時にはカッコ良くもあり…レスラーとして観客の前に魅せる強い姿とは異なり弱さも強さも兼ね備えた人間味ある姿がとてもたまらなく美しく映されていた。
両親の姿は良くも悪くも時代を感じるが、彼のおかげで得た物も沢山あったであろう。
防げる事故であったのかどうかは映画だけであったり、家族の真なる内情までは分からなくモヤモヤしかけたところで、最後のケビンが再出発するシーン、そしてエンドロールでの実際の今の幸せそうな写真を見て安堵の気持ちで劇場を後にする事ができた。

当時の再現性は高くプロレスファンはもちろんの事、プロレスを詳しくない人でも楽しめる非常に心温まる作品であった。

個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 アイアンクロー 4.7
5 オッペンハイマー 4.7
6 アマグロリア(原題)Àma Gloria(横浜フランス映画祭2024) 4.8
7 コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 4.7
8 ARGYLLE/アーガイル 4.7
9 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
10 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
11 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
12 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
13 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
14 アクアマン/失われた王国 4.5
15 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
16 異人たち 3.7
17 ミツバチと私 3.6
18 ブリックレイヤー 3.5
19 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4
20 12日の殺人 3.3
21 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
22 コヴェナント/約束の救出 3.0
23 僕らの世界が交わるまで3.0
24 ストリートダンサー 3.0
25 カラーパープル 2.9
26 弟は僕のヒーロー 2.8
27 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
28 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
29 Vermines(横浜フランス映画祭2024) 2.6
30 関心領域 2.6
31 ジャンプ、ダーリン 2.5
32 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
33 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
34 マダム・ウェブ 2.3
35 落下の解剖学 2.3
36 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
37 哀れなるものたち 2.3
38 DOGMAN ドッグマン 2.2
39 パスト ライブス/再会 2.2
40 ボーはおそれている 2.2
41 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
42 瞳をとじて 2.2
43 ゴースト・トロピック 2.2
44 葬送のカーネーション 2.2
45 Here ヒア 2.1
46 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0
47 ハンテッド 狩られる夜 2.0
48 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
49 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
50 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
51 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
52 VESPER/ヴェスパー 1.5
53 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5

番外
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5
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