これマジで実話ベースか…壮絶すぎるだろ…。
プロレスラーとして頭角を現していたフォン・エリック一家の三兄弟。
チャンピオンベスト目前と言う所で三兄弟の一人が興行で滞在していた日本で急死してしまう。
そこから"プロレス"と"運命"の2つにフォン・エリック一家の兄弟たちは翻弄され続けていく…と言うのが大まかなストーリー。
不幸に襲われ続け人生を狂わされていく彼らの姿が本当に痛ましい。
別に悪い事している訳でもなく、ただ直向きにプロレスに取り組んでいるだけなのに、何故神様は彼らにそっぽ向き続けるんだろう…と見ていて悲しくなってくる。
家族の子供に対するサポートは無くあるのは"プロレスラー"としてのサポートだけと言うのも救われない。助けの声を叫んでも応えてくれない機能不全家族に陥っているのも辛い。
己の身一つで立ち向かっていくしかないのは正にプロレスラー。唯一の救いは最後に映し出される一枚の写真。
彼ら一家の辿る道を悲劇的に描いているというよりは割と淡々と展開される展開。だからこそ余計に彼らに襲い掛かる"不運"がより強烈に感じ取れる。
映像表現として時代設定である「80年代っぽさ」は随所に感じられる。映像の質感も80年代に撮られた映像に見えるし、テレビのテロップなど細かい所の表現も徹底されているように感じた。
