四畳半

アイアンクローの四畳半のレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
4.8
劇場で鑑賞

偉大なプロレスラーである父からの期待と相次ぐ身内の不幸。
身体的な強さと精神的な強さは必ずしも比例しない。
所謂伝記映画でありながら家父長制やマッチョイズムによって連鎖する悲劇と、競争社会から降りた先に待つ景色のあまりの優しさに号泣。

偏見だが、プロレスラーの伝記映画といういかにも脳筋映画になりそうな内容をしっかり現代的なテーマの作品に仕上げてくる辺り流石のA24。
映画としてもめちゃくちゃよく出来てるので、ショーン・ダーキン監督は今後も要注目です。
演者達の役作りも一級品!大傑作!

プロレスに関しては全くの無知だし、フォン・エリック一家やアイアンクロー(鉄の爪)という必殺技も一切知らずに観たけど全然問題なかった。
試合のシーンとかも、プロレス見慣れてる人から見たらどうなのか分からないが、少なくとも素人目には完璧にプロレスしてた。
四畳半

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