ジェレミー・アレン・ホワイトを観たかったから鑑賞。
3男へのキャスティングは幼さ残る顔立ちに合っていて良かった。
自身の人生で叶わなかったことを子育てを通して叶えていこうと進む毒親全開の親父。
極端な信仰の末に目の前の家族さえ見えなくなってる母親。
自分のやりたいことではなく家族のために動かされていく兄弟たちが痛々しい。
プロレス、実話、不幸話と聞いて最初は【フォックスキャッチャー】のような重い映画かと思っていたけど今っぽく見やすいA24バランスの作品だった。
【AIR】にも通じる80年代当時の描写が豊富なのでハルクホーガンやミスターTのような80sモノが好きな人はすごく楽しめると思う。
煽りVを撮ってるシーンや、３兄弟揃ってリングインするシーンなど格闘シーンではないプロレス描写が豊かなのも観ていて楽しい。
劇中の主要キャスト達のファッションがウエスタン×プロレスというイナたさど真ん中の危険なスタイルだったのもアガった笑
--------以下ネタバレ-----------
三途の川？のシーンはとても良かった。自死を選んだ兄弟たちが悲しい結末ではなく苦しみから解放され楽園に辿り着けることが残されたお兄ちゃんの強い願いだろう。これが実話なのだから天国では兄弟揃って幸せに過ごしてほしいと心から思った。
